BaTiO3は,室温では正方晶に属します.c軸が分極軸です.
そのc軸が+−交互に入れ替わったストライプ状のc-cドメインがSNDMを用いて観測されました.
BaTiO3の分極軸であるc軸と垂直なa軸は,対象性から非線形誘電率がありませんので,SNDMの信号は零になります.
そのa軸とc軸が規則的に入り交じった,a-cドメインがSNDMを用いて観測されました.
LiNbO3やLiTaO3などの非線形光学材料に,人工的に周期的な分極反転ドメインれ構造を作製することにより,いろいろな光デバイスが得られます.下図は,電気通信研究所伊藤研究室で作製された,周期分極反転LiNbO3をSNDMで測定した結果です.きれいな,周期パターンが得られているのがわかります.